「ディレクター」という仕事をはじめたのは
今からもう14年も前。

「ウェブディレクター講座」で講師をさせていただいた過去もあり
一通りの仕事はできるようになったのですが
今更、改めて「ディレクション」について思いをはせています。

デザインにしても、作曲にしても
素晴らしい出来映えと、そうでない物の差は
クオリティとしては雲泥の差がありますが

それが出来上がるまでの時間は
ほんのわずかな差しかないことを
たびたび経験します。


本当に、この人に依頼し続けて良いのか、と疑問を持ったこともありました。
しかし、結果的に、その人じゃないとできないレベルの
素晴らしい結果を目の当たりにします。

ディレクターとしての「目利き」とは何なのか?

制作途中のものを見たときに
ディレクターがすべきアドバイスは何なのか?

最近の経験から、良い結果を生んでいるパターンを
メモしておきたいと思って、日記を書き残します。

■ ディレクターがすべきこと

1. 良い事例を積極的に調べて、共通点を正しく捕らえること

共通点は、シンプルな1つだけでなく、
イレギュラーなものにも共通するルールを見つけ出す必要があります。
そのために、できるだけ多くの情報を集めること。
その成果が、ディレクションの指示に活きてきます。


2. 自分でも作ってみること

プログラミングと違って、デザインや作曲は、ボツになるとすべてが無駄になります。
だから、サンプルを数パターン作ることは、クリエイターに大きな負荷になります。
サンプルを試したいときは、自分で手を動かして、ある程度のクオリティまで作り込むこと。
それによって、制作途中のものを確認したときに、その先にあるゴールを予想できるようになります。


3. 答えは複数ある、という意識

デザインはアートではないので、複数の選択肢があがったときに
どちらでも正解にたどり着ける、ということを、常に意識すること。
なるべくなら、クリエイターの得意なやり方を優先すること。
その方が、早く答えに近づきます。


4. ノウハウは、目の前の事象からしか学べない

ディレクターが判断するためのノウハウは、人から学べるものではない、という覚悟が必要。
常に結果を見て、クオリティ、制作期間、チームのモチベーションなど
その仕事の質があがるように、真摯に向かい合い続けること。
誰かに教わろうとしても、それは人のやり方の良い点と悪い点を知る以上の成果は得られない。
自分を成長させるには、自分で深く考えなければならないし、そこから逃げてはいけない。


〜〜

時間に追われていると、仕事の質があがっていかないので
たまに、こうやって仕事を振り返ることも大切だなぁ、と思います。

人に見せるほどの価値のある文章ではありませんが
未来の自分のために残します。

プロデューサー、ディレクター、デザイナー、プログラマー、ゲームデザイナー、と
いろいろな仕事を同時にこなしていても
それを言い訳にせず、「ディレクター」の仕事をしているときは
「ディレクター」としての役割にフォーカスすることが大切ですね。

反省もこめて。
3月21日に小説を出版して。
僕は、作家としてデビューしました。

それから、約二週間。
僕の時間は、イカダで流されるかのように
過ぎるともなく過ぎていきました。

今日が何曜日なのかもわからなくなるほど
忙殺されていたようにも思いますし
現実逃避的に、記憶を曖昧にしているようにも思います。

ともかく、なかなか3月21日から4月9日までの時間を
思い出すことができません。

僕は人に物事を頼むことが苦手で
プロデューサーという職業柄、これは致命的なことなのですが
何よりも、自分の拙い小説を友達に勧めるという行為が
僕にとって、大きなストレスだったのだと思います。

結果、時間の感覚を失うほど。
記憶が曖昧になるほど。
日々の時間は流れて行きました。

今、ようやっと春の匂いを感じながら
振り返ってみますと
小説出版に際していただいた、たくさんのお祝いの言葉に
お返ししきれていないことに気づいたり
せっかくのご厚意に気づきすらしていなかったりと
反省の絶えない日々を過ごしています。

その中で、いろいろな人に出会ったり
応援の言葉をいただいたり
めまぐるしい日々を過ごし。

きっと10年以上たったときに思い出す、
エキサイティングな瞬間の一つなんだろうと思います。